東京の島々を結ぶアート航路開発委員会
Planning and Development Committee for Contemporary Artways Linking Tokyo Islands
石坂 孝雄 TAKAO ISHIZAKA
以前、野外展の冊子に
「見慣れた風景や忘れ去られた空間に、私は、私の意思とフォルムを放り込もう。その風景や空間は、覚醒するだろうか?」と書いた。
出会った風景や空間に材(近隣にあるものや私が選んだもの等)を使い、時には炎天下や雨の中、地べたを這いずり回るように一種シュールな世界を造りあげる。風景は、歴史や人々の暮らしによって造りあげられるものだろう。地球規模で見れば蛙の小便のような私の行為は、どれほどの意味をもつのか。会期中の風景そして会期が終わった後の何もない空間が覚醒し、新たな呼気と味覚を持った風景、空間に変貌していると嬉しい。