若い立体作家と展覧会の機会を持った。その小さな30㎝立方の空間は、絵画的な建物の風景として成立する今風の具象的表現であり緻密、それに対して彫刻なんて知らないよ、とあえてかたちをつくらない、技術やマチエルを拒否した関直美とは対極である。それを狙った展覧会であったが、大いに考えさせられた。美術の多様化に伴い、このような企画があっておかしくはない。おかしくないが逡巡した。
さて、下見のために大島行の船を予約した。何十年も前に船で一泊、大島を経由して八丈島に行ったことがある。あの頃はなかった高速ジェット船。当日、飛行機並みのシートベルト着用、搭乗チケットもしかり、座席番号が記されているのだが眼中になく予約の乗船番号で席を探すがそんな席はない。懇切丁寧に説明を受けクリアしたが、何をやるにも近頃は冗談では済まされない症状が出る。
だが、作品制作となるとこの上もなく楽しいのだ。真善美をめざす。
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多摩美術大学・同大学院で彫刻を学び修了
- 1994
- 第4回 現代日本木彫フェスティバル大賞受賞
- 1995
- 「第3回 国際木彫シンポジウム」ホイヤー/デンマーク
- 1999
- 「エクスプローリング」国際彫刻シンポジウム/キルケニー/アイルランド
- 1998
- 文化庁海外派遣員としてアイルランド、リィトリムスカルプチャーセンターに滞在
- 2000
- 「公開制作 in 上海」上海製紙研究所、中山公園/上海/中国
- 2002
- 「ロッフブーラ国際彫刻シンポジウム」オファリー/アイルランド
- 2003
- 「おんなのけしき世界のとどろき」東京日仏学院/東京
- 2005
- 出雲玉造アートフェスティバル」出雲
- 2006
- 「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」越後・妻有
- 2007
- アイルランド現代美術館アーチストレジデンスプログラムで同館に滞在
- 「旅展」国立新美術館/六本木
- 2011
- 「ACkid」キッドアイラックアートホール/明大前/2011-2016
- 「お大師様でアート」川崎大師大山門前仲見世通り一帯/川崎 /2011-2016
- 2012
- 「立体造形」 ART FORUM JARFO/京都/2013-2016
- 2013
- 「田人の森に遊ぶ ART MEETING 2013」いわき/2013, 2014, 2016
- 「食とアートと音楽と」川崎市市民ミュージアム/川崎
- 2014
- 「20人の作家展」しぇりークラブ/京都
- 2015
- 「EXISTENCE 存在/二つの代謝する細胞」gallery COEXIST-TOKYO/東京
- 「アートプログラム青梅 感性を開く_一人ができること」吉川英治記念館/東京
- 2016
- 「同時代アンデパンダン」同時代ギャラリー/京都
他個展多数開催